2011年11月 ~韃靼の馬~

「韃靼の馬」(辻原登著、日本経済新聞社刊、2011.7)を読んでいる。日経新聞に2009年11月から2011年1月まで1年3ヶ月連載された長編歴史小説である。連載中、明日のストーリー展開を心待ちにするほど熱を入れて読んでいた。時代は江戸中期、主人公阿比留克人が出身地の対馬を離れて、釜山・大阪・江戸・韓城(ソウル)・韃靼(モンゴル)と、東アジアを駆け巡るダイナミックな展開の物語である。

先月、岐阜県恵那市を訪れる機会があり、恵那・銀の森という庭園とショップが一体となった施設を見学した。ここの庭に「ヒトツバタゴ」の樹が植えられていた。この「ヒトツバタゴ」という語感にどこか覚えがあって、「韃靼の馬」の冒頭、主人公の妹が対馬を紹介する場面を思い出した。

さっそく7月に刊行された単行本を入手し読み始めた。まだ半分辺り(全部で640頁に及ぶ長編)で、第一部のクライマックスに差し掛かったところであるが、今から第二部(韃靼に将軍吉宗に献上する天馬を探しに行く)にいたる壮大な展開に胸躍らせている。10月の事務所旅行で、日付変更線をまたいで往復する飛行機の中で読んでいると、物語中の時空の移動距離と重なって、異次元をさまよっているような錯覚にとらわれる。自らも旅をしながら地球規模で駆け巡る物語を読む醍醐味は、なかなか得難いものである。

秋の夜長を楽しみながら、薪ストーブの前で杯を傾け、6月に行ったモンゴルの平原に思いを馳せて、異次元空間を旅する小説の世界に彷徨う楽しみを満喫している。

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